message創業80年を迎える写真館として
1938年(昭和13年)、愛知県豊川市(現在と同じ場所)に鈴木写真館は誕生しました。
私の祖父母が開業したその頃は、まだ写真は「写真師」にしか撮れないものでした。ですから、写真が撮れるだけで職業として成り立った時代でした。
それから時が過ぎ、戦後カメラが各家庭に普及し、カラーフィルムが量産され、「写真」は身近なものになってゆきました。
平成に入り、カメラのデジタル化、スマートフォンの普及とそれに付随するカメラの高性能化により、「写真」は誰でも、いつでも、簡単に、綺麗に、撮影できるものとなりました。
誰でも写真が撮れてしまう現代に、写真館は必要なのでしょうか?私は激変する写真業界で仕事をさせていただきながらも、常に「写真館の存在理由」を考えてきました。
まだまだ未熟な私が、その答えにたどり着いたとは思いませんが、ただ毎日、写真館の仕事をしながらこんな風に感じています。
誰でも撮れてしまう時代だからこそ、皆様と同じように「気軽に」写真を扱うのではなく、一枚一枚の写真を大切に(祖父母がそうであったように)扱い、写真の「価値」「意味」を皆さんに伝えて行かなければならないのではないかと。それが写真館に生まれ、写真を生業としている私の使命なのではないかと。
多様化した現代においては、「写真館」=「記念写真」という狭い枠に捉われず、「写真」というものを広い視野で見つめ、考え、時流に合わせ、またお客様のニーズに答え、写真を生き生きと価値あるものとして、皆さんにご提供して行かなければならないと考えております。
私たち鈴木写真館は、写真のジャンルを問わず、お客様からのご要望に答え、また新たな「写真」をご提案し、この地域で常に一歩前に出てリードして行けるよう精進し続けたいと考えております。
代表取締役 / photographer 鈴木 一生